私の立ち位置
- 2022.04.06
- 仕事

私の現在の立ち位置を端的に表すなら、
中途半端な少数派
です。
私は元々ヒプノセラピー(催眠療法)から心理職の道に入りました。
よく海外の団体の主催するヒプノセラピストのセミナーで学んだセラピストが
「ヒプノセラピーは海外ではメジャーなセラピーで、お医者さんもやっています」と説明していますが、これは間違いです。
臨床心理学の本場はアメリカで、以前はヨーロッパでした。
日本の臨床心理学のベースは、それらになります。
ですから、
海外でメジャーなセラピーなら、日本でも同様にメジャーでないとおかしい事になります。
現在、臨床心理学の主流の一つに「エビデンスベイスト・アプローチ」という考え方があります。
COVID19の報道で有名になりました「エビデンス」という言葉は、「科学的な根拠」という意味です。
現時点では、エビデンスに基づいて考えると広範に渡って対応可能なのが、認知行動療法というセラピーでして、公認心理師のカリキュラムでも一番重要とされており、その国家試験でも毎年必ず幾つか出題されます。
従いまして、カウンセリングを除けば、公認心理師が一番使う可能性の高い心理療法は認知行動療法という事になります。
ヒプノセラピー(催眠療法)自体は、臨床心理学にも存在しますが、多くの場合、それはリラクセーション(筋弛緩)トレーニングの一環であり、当所で行っているような退行催眠を用いた催眠療法は以前(フロイトの頃)程使われないマイナーなセラピーになります。
認知行動療法が全てではありませんが、公認心理師の中では、私は間違くなく少数派に位置します。
では、ヒプノセラピスト(催眠療法士)の中ではどうかといいますと、スピリチュアル色が強く、メディカルやサイコロジー色が薄い物が多いようで、カウンセラーというよりは他のジャンルのセラピストやヒーラーによる感覚的なヒーリングセッションに近いかと思います。
そこでは、公認心理師のような臨床心理学、精神医学、向精神薬等の知識は必須では無く、良心的な多くのセラピストはそれらに該当するケースのクライエントの予約を受けていません。(一部、知識が無いのに依頼を受けて、依存させて金銭を巻き上げたり、最悪の場合は症状を悪化させる輩もいるようですが…。)
多くのヒプノセラピストの中で、公認心理師として、その理論や法律に基づき、この心理療法を行うのもやはり少数派でしょう。
私の立ち位置は、こんな感じです。
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