鷹宰心理療法所のカウンセラーとその家族のお気楽生活

「カウンセリングを受ける際は、心理カウンセラーから受けない方がいい」

「カウンセリングを受ける際は、心理カウンセラーから受けない方がいい」

最近、SNSで見かけた情報です。

「カウンセリングを受ける際は、心理カウンセラーから受けない方がいい。」

衝撃的なタイトルですが、「なるほど」と思いましたので、ご紹介いたします。

最近、臨床心理士のなりすましや、臨床心理学や精神医学を学んでいないカウンセラーによる間違った情報の拡散がSNSであり、炎上するケースが幾つかありました。

(私が確認した内容以外にもあると思います。)

心理カウンセリングを行うにあたっては、医師や弁護士のような業務独占ではない為、

資格や免許は必要ありません。

この為、悩みを抱えた方が、何処で誰からカウンセリングを受ければいいのか悩まれる訳です。

心理の専門職と国が認めているのは、公認心理師のみになります。

(精神科医もある意味、心理の専門職といえますが、心理職ではなく医師です。)

また、長年、公認心理師ができるまで、その役割を担ってきた歴史のある臨床心理士も国家資格ではないものの、それに準ずる資格として認められています。

資格というのは絶対ではありませんが、最低限必要な知識や技能は持ち合わせているという意味では、

それらの有資格者から受けた方が外す可能性は低くなる訳です。

広義の「心理カウンセラー」とは、「心理カウンセリングをする人」を指す言葉で資格名ではありませんので、公認心理師や臨床心理士もその中に含まれます。

一方、専門職として活動するに当たって、医療機関や学校などから求められるのは「資格」になりますので、それらに従事する方は資格名を名乗ります。

つまり、心理の専門職である

公認心理師や臨床心理士は、基本的には「心理カウンセラー」と名乗る事はほぼ無い

という事です。(特に名刺などでは。)

従いまして

「心理カウンセラー」と名乗るカウンセラーは、それらの専門資格を持たないカウンセラーという事になります。

何故なら、公認心理師でないものが公認心理師を名乗ると法律違反になりますし(名称独占資格)、臨床心理士でないものが臨床心理士を名乗ると商標違反になり、いずれにせよ法的責任を負う可能性があるからです。

つまり心理の専門職から心理カウンセリングを受けたい方は、

「心理カウンセラー」ではなく、公認心理師や臨床心理士を探した方がいい

という事です。

但し、これは

あくまで確率論

です。

専門資格を持たない方の中にも臨床能力が高い心理カウンセラーの方もおられます。

例えば海外で学ばれて海外の資格で活動されている方などです。

私の知り合いの先生の中にも無資格でもすごく優秀な心理カウンセラーが何人かいます。

逆に私は知りませんが、公認心理師や臨床心理士の中にも問題のある方がいるという話です。

ただ、これはどの職業も同じで、いい医者もいれば悪い医者もいる。いい弁護士もいれば懲戒処分を受ける弁護士もいるという感じですね。

また、公認心理師の中には、5年間の特例で、臨床心理学ではない他分野の専門職の有資格者の方もおられます。例えば、看護師、教師、保育士などです。

これらの方の中には、臨床心理学に基づいたカウンセリングをされない方や臨床経験の無い方もおられます。

あくまで5年間の経過措置なので、今後は臨床心理学=公認心理師になっていくとは思いますが。

そんな訳で、

「心理カウンセリングを受けたいけど、誰から受ければいいか分からない方は、公認心理師か臨床心理士を探すといいですよ」

という内容でした。

 

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