人身事故と「WINDOWS2000」に変更完了

OSのアップデートは、思ったより時間がかかり一向に終わる気配が無い。
そういえば、今回は特殊な方法でインストールしているのだ。
これはほとんど前例が無い方法で、CDのインストール・プログラムをそのままハードディスクにコピーしてしまうやり方なのだ。
なぜ、こんなに面倒なやり方をするのかと言うと、リブレットは本来、CDドライブを持たないパソコンなのだ。
CDドライブは東芝が純正で発売しているがものすごく高いのだ。
メモリなんかもそうだがどうしてあんなに高いのだろうか?
どちらにせよ、それではアプリケーションすら入れれないので、社外品を買う。
ちなみにうちには2つのドライブがある。
まずはLogitecのCD-RとRWがライティングできるやつ。
ただ、これはリブレットとイマイチ相性が良くなく、リカバリーなどには使えない。
そこで前回の「WINDOWS2000」導入計画の時にリブレットのリカバリーにも使えるパナソニックの機種のOEM版であるカシオ製のドライブを購入。
だが、これも型が古く「2000」用のドライブが無く、挫折した。
とりあえずは「Windows98SE」のffのリカバリーには使えたのでL1も「Me」ならたぶんリカバリーできる。
話が大分逸れたが、そういう訳でCDドライブ無しでのインストールと相成った訳だ。
で、CDからじゃないので時間がかかるのだ。
待っていてもキリが無いので、そのまま寝る事にした。
朝起きると
「頭が割れるようにいたい!」
首も後ろに引っ張られる感じだ。
今日は一日、この状態で苦しむ。
パソコンの方は、インストールは完了。
ここである程度、予想していた事ではあるが、ビデオドライバーが入ってないので、画面が起動画面サイズになってしまう。
デスクトップが出ないので大変だったが、まずはビデオドライバーをインストールして画面の領域を広げる。
そして、次々とドライブをインストールした所で時間となる。
今日は昨日の左手、左足の痺れが右半身に及ぶのを恐れておこたんの保育園への送りは両親に任せていたので、時間に余裕があったからここまでの作業を進める事が出来たと言える。
出社後、保険屋と電話で話すが、相手のタクシー会社の事故処理担当からまだ電話が無い。
腹が立ったが、何事も早いほうがいいと思い俺から電話。
正直、今回の件で一番ショックだったのは2月に納車されたばかりの愛車を壊された事だから、それを直してさえくれればよかった。
だから、今のこの状態にしても「人身事故」扱いにするのを避けたかった。
何故なら「人身事故」になれば事件になる。
3か月ぐらいの免停と罰金では、タクシー運転手が可哀想だと思っていたのだ。
だから事故係と相談して車両代全額と治療費だけ、かかった分だけ払ってくれれば、そのまま「物損事故」で処理して、慰謝料なんかも一切貰うつもりはなかった。
だが、そんな俺の考え方が甘すぎる事をこの電話で痛感する。
事故処理係は一切の謝罪もなく、事務的に以下のように答えた。
TA「過失相殺7:3の根拠を教えて欲しい」
処理「T字路の場合は7:3が相場だからおたくも悪い。」
TA「そっちが止まらず曲がってきたから事故になったんじゃないか」
処理「あそこはそれぐらい出ないと前方が見えない」
TA(怪我の症状を話した後)
「これは一体どうしてくれるんですか?」
処理「昨日の分は払ってもいいが、物損事故だし、第一、うちだけが悪いんじゃない。
どっちが悪いかはこれから決まる事だから何もしない。」
処理「そっちの保険会社から説明受けてください。
ここで電話で幾ら話しても納得いただけないでしょうから。」
ここで俺は警察に聞いてみた。
確か相手と二人で出頭すれば「人身事故」に変更出来る筈なのだ。
だが、そこはしたたかなタクシー会社の事、応じる訳が無い。
そこで相談したのだが、その時相談に乗ってくれた方はとても親切に、昨日の今日だから診断書だけあれば、俺一人でも変更してくれるらしい。
帰宅後、ついに行動に移す。
おこたんを実家に預けて、奥さんと警察へ。
変更願いは即時、受け付けられ「人身事故」になった。
この瞬間、相手運転手の免停と罰金が確定した。
これにより詳しい現場検証が両者立会いで行われる。
そうなれば、運転手が止まらず右折してきた事実が証明される。
そうなると過失相殺は9:1ぐらいになるだろう。
現場検証が終われば後は保険屋に任せておけばいいだけだ。
夕食後、パソコンのセットアップをする。
だが、ここで恐怖を味わう。
何と、アップデートした為に「マイドキュメント」のファイルやメールデータが全て無くなっていたのだ。
そういえば日呂屋庵が「パーテーションを切らねば」と言っていた事を思い出した。
パーテーションとは、ハードディスクを区切る事だ。
区切る事によって2つの異なるドライブとして扱える。
これのメリットとしては例えば1つがおかしくなってももう1つは無事なのだ。
ハードディスクを分けて「Me」が入ってない所に「2000」を入れる。
そうすると仮に失敗しても、「Me」のほうは無事に残っている事になる。
上手くいったら後でゆっくりと「Me」の方を削除すればいいのだ。
あとマニアの人に聞いたやり方で「デュアルブート」という方法もある。
これは同じドライブに「Me」と「2000」両方を入れて、どちらでも使えるようにする方法である。
これも安全策だが、OSを2つも入れるので当然ハードディスクの容量をくうというデメリットもある。
前回の経験で「9X系」のOSと「NT系」のOSの変更時の恐さをさんざん味わった筈なのに、「喉元過ぎれば熱さも忘れる」ように、バックアップする時間をケチった。
そのツケが出てしまった。
何と俺は前回、日呂屋庵のバックアップしてもらった昨年12月27日より後のデータを全て失ってしまったのだ。
事故で興奮してやった事とはいえ間抜けだ。
とりあえず、バックアップ用のUSBドライブをつなぐと認識しない。
奥さんのL1でも駄目。
これも駄目なのか?
まさに絶対絶命だった。
だが、やってしまったものは仕方無い。
とりあえずはリカバリーしてもデータは戻らないのだから、まずは「2000」を使える状態にする事にした。
まずは奥さんのL1でLANカードのドライバーをダウンロードして、解凍。
「2000」のドライバーをフロッピーに格納。
今度はフロッピードライブをUSBで繋ぐ。
これは東芝純正品なので、すぐに認識。
コントロールパネルからドライバーを認識させる。
次にネット接続を試みる。
何度試みても上手くいかない。
確かめるとプロキシサーバーが有効になっていたので、そのチェックを外すと。
やった!
ついにオンラインに戻った。
今度は俺のL1で東芝のサイトでドライバーの更新が無いか確認するが、特に無かった。
次はウインドウズのアップデートだ。
待ってる間、色々と考えた。
確かにアップデートを選んだ筈なのに、途中の英語の画面の時、よく見てなかったから「クリーン・インストール」が選択されたまま、エンター・キーを押してしまったのだろうか?
だがよく見ると中途半端だ。
「WINDOWS2000」とは関係ない、リブレットの壁紙はそのままだし、見慣れたアイコンも順番こそ違えど並んでる。
「ワード」も「エクセル」も起動する。
と、いう事はCドライブがイニシャライズされていないという事だ。
デスクトップにあったおこたんの画像も開いた。
そこでプロパティを見てみると、保存場所が違う事に気付いた。
これで少し希望が出てきた。
パーテーションを切らなかったので、IEやOEのデータこそ消えたかもしれないが、マイドキュメントのデータは残っている筈だ。
案の定、「既定」というフォルダの中にあった。
しかし、デスクトップからはやはり見えない。
俺は「管理者モード」じゃないユーザー設定がある事を思い出した。
「既定」でパスワードを打つとログインできた。
俺は興奮しながら、マイドキュメントをダブルクリックした。
すると、そこにはデータが全て残っていた。
俺はメールも何とかならないかと考えたが管理者モードにもユーザーモードにもデータが無かった。
ここで前回、日呂屋庵から教わった方法で探すと、それはさっきの場所でやはり何も無かった。
ここで前回の経験が生きる。
俺は思った。
「MEと2000」ではOEの保存階層が違うのではないか?
そこで俺は奥さんの「Me」のOEの階層を調べて、「2000」のその階層を探してみると、何とメールデータが丸ごと残っているではないか!!!
俺はこの瞬間、助かった!と思った。
これで今、一番恐いのはウイルスなのでファイアウォールを設定して、ウインドウズのアップデートを一気に行う事にした。
ただでさえ頻度の多い「修正プログラム」である。
凄く時間がかかった。
何とか終わったので、メールデータを移動させるが表示されない。
そこで、階層を一段上げて「OE」のファルダを入れ替えると、ついに復活!
だが、今日、幾つかのメールが届いていたので、それをファイルで移動させると、表示されない。
そんなに大事なメールは無かったので、もうそこは恐いので、それ以上触らない事にした。
最後に残ったのはアドレス帳。
さんざん悩んだが、フォルダをクリックしないとデータが表示されない事に気付く。
つまり、これまで探していた中に答えは既にあったという訳だ。
これで、ついに半年以上にも及ぶ、俺の「WINDOWS2000」計画は無事終了した。
去年でも出来たであろう、シンプルなのに冒険して、後は「OS」の構造の違いに気付かずに、さんざん悩まされた。
途中、日呂屋庵には、結果的に繋がらなかったが、電話やメールを入れて申し訳無かった。
本当に一人よがりな体験だったが勉強になった。
ちなみにUSBドライブはアダプターを差していなかったのが原因で、奥さんの「Me」では認識できたが「2000」では無理だった。
これは後日、日呂屋庵に聞けばいい。
また「喉元過ぎれば…」にならないうちに、しっかりとバックアップを取っておくのだ。
日呂屋庵が言うには、こんなに大変なのは「2000」の場合だけらしい。
確かにこんなに大変なら余程パソコンに詳しい人以外はやめた方がいいだろう。
次のOS「XP」へのアップグレードは2008年の予定だが、出来れば「98」や「Me」のようにサポートが延長されればいいと思う。
これで「95」「98」「98SE」「ME」に続く、俺にとっての5つ目のウインドウズ生活が始まる。
この後、ネットが急に繋がらなくなった。
奥さんのでも駄目だったので諦めて寝る事にした。
明日は朝からたまったメールに返事せねば。